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宇都宮ジャパンカップ 若手監督が地元で最後の大舞台

by Keiba Channel



世界中から13万人余りの自転車ロードレースファンが訪れた「宇都宮ジャパンカップ」が20日閉幕し、今回も世界トップレベルの走りに沸きました。

この大舞台に地元チームとして特別な思いで臨んだ若手監督がいました。

レースのスタートから世界のトップチームが本気の走りを見せ、大会史上初となる逃げ切りでの勝負が決まったクリテリウム。
 
宇都宮の街中に詰めかけた5万3千人もの観客を熱狂させました。

そして、翌日のアジア最高峰のワンデーレース、ジャパンカップ。

名物、つづら折りの古賀志林道を選手たちが駆け上がる光景は今年も圧巻でした。

この大舞台に特別な思いで臨んだ男性がいます。

地元、宇都宮ブリッツェンで2年目の指揮を取る西村大輝監督です。

今シーズン限りでの退団が決まっていて、ホームチームとしてこのレースに参戦するのはこれが最後となります。

ちょうどこの日が30歳の誕生日。前日のぐずついた天気とは打って変わって晴れ間が広がっていました。

西村監督がチームに加入したのは2020年のシーズン。

高校時代からその年代のトップクラスとして活躍し、海外でのレース経験も豊富な即戦力としての補強でした。

すると、チームではエースのアシスト役を担いながらも国内トップレベルのJプロツアーで初優勝を果たし期待にこたえました。

翌年には地元で開催されたシーズン開幕戦で、チームメートと1、2フィニッシュを決めて存在感を示しました。

地域密着のプロチームならではの貢献活動にも積極的に参加しました。

監督に就任したのは2023年から。持病が治らず早すぎる引退からのチャレンジでした。

監督としての地元デビュー戦は雨。2年前に1、2フィニッシュを決めた相性のいいレースでした。

チームとして、3連覇を逃し結果はついてきませんでしたがその戦いぶりに、ファンは期待を膨らませました。
  
そして、迎えた今シーズン。監督になってからは、苦戦が続き初勝利をようやく手にしたのは今年9月。

この勝利を弾みに、ジャパンカップでは世界のトップを相手に10位以内に入ることを目標にしました。

しかし、世界の壁は厚く、ほとんどレースに絡むことはできませんでした。

ジャパンカップでの優勝。15年前にチームが発足した当初からの目標は変わらず。

この悔しさ、西村監督の2年間はいつか達成するための糧になるはずです。

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