【競馬ファンに愛された男】82歳の実況アナウンサー　失った「右眼の視力」進化し続けた実況　人呼んで「吉田節」「馬の世話を手伝い、調教師・騎手・厩務員の話を自分なりに紡ぐ」レジェンド「吉田勝彦」の物語

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園田の実況レジェンド「吉田勝彦」の物語〈カンテレ・アーカイブ〉
1. 2019年8月28日放送
「理想の実況」追い求め82歳の実況アナウンサー

2. 2020年2月5日放送
さよなら「実況レジェンド」

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メインキャスター：吉原功兼
情報キャスター：竹上萌奈・谷元星奈・橋本和花子
フィールドキャスター：坂元龍斗
気象予報士：片平敦

ト ましファンの夢を背負いダートを 駆け抜ける サラブレッド迫力満点のレースは実況に よってさらに華やかにられ ます戦となりますさここで先頭は6番野 坂本大外 [音楽] から ゴ実況を続けて64 年これまでに9万近のレースを実況した 吉田克彦さんは82 歳まだまだ現役のアナウンサー です兵庫県尼崎市にある園田競馬 場兵庫県競馬合が運営する方競馬の1つ で街の大名とも言える存です 着吉田さんは競馬が開催される日には必ず 出勤し ます実況席は競馬場の最上会にありなんと 急な螺旋階段を使って上がり ます一息つく間もなく実況マイクを自ら セット音声チェックも吉田さんが行い ます何かに集中してる時っていうのは暑さ 寒さというのを感じないのか なこれがあいます不思議で仕方が ない好きな女の子ができた時どうするかに 体が 熱く燃えるわ な相手に冷たくされたら自分は冷えるわ なとするとやっぱりレースだけのことなん か なバカみたいなこと言っ てこんなこと言うてレースの直前まで冗談 を言う吉田 さんしかし投票締め切りの合図と共に表情 が一変します 両馬で行われている園田競馬今日の4日目 今9等ゲートの中あと1等です大りました 第4競争スタートしました上りから下りへ ゴールまであと400の標識これから吉田 さんが切にしているのはと 枠番デジ1番人気の8番 のまして5番のエシエトワルでゴールです います2等3等4等抜いてアラブの3バ コールこれが一気に3番手から2番手 そして先頭に迫っていくサンバコールが サラブレットを完全に一周する外からロー の爆死クール鉄道も来た2弱は接戦サバ コールですアパレアラブのサバコール地元 は北山フィールド赤太郎ゴールまであと 30m星が抜けたゴ勝ったのは星やっぱり かまあ1番宝もんやろなうんだって私ら もう娘の頃からしてはったからなそやから ほんまに立派やわあの正直に馬を見て馬の 出来栄えを見ておっしゃるから馬の気持ち

を思っておっしゃってるから私ら大好き ですもうずっと生涯現役で欲しい ですいい声してらっしゃいますし ね幼い頃から人前に出ることが好きだった 吉田 さん高校を卒業すると声優を目指して放送 の専門学校にそこで出会ったのが競馬実況 のアルバイトでしたこの馬に今日この騎士 が乗ったらどういうレースになるんやろう とかねそういうこと色々頭の中でイメージ しながらえレースを言葉にしたいとだから 1人でやるだけにそれだけ責任感は重い けどねしかも間違ったら消しごが使えない 仕事そういうことから考えたら僕は あの難しいからこそ続けられたというのは あるわ ねデビューは昭和30 年当時は実況について教えてくれる先輩は いませんでし た 吉田さんは毎朝4時に起きて旧社に通い 競争場の世話を手伝いながら宮務員や機種 から競馬の専門用語を学んでいきまし たNHKがダービーと天皇省ぐらいは1 年間で実況ラジオやってたかなそんなん1 年に2回ぐらい聞いたって覚えられへん それよりも自分でそうやって手伝いながら そこでえ本業としてる調教師機種宮務員の 人たちの話を聞きながらこう覚えていって それを自分なりの言葉としてこう喋って いくだから僕の競馬のレースの実況という のはまさに我流なんです よ吉田さんの実況は園田競馬場の機種たち からも愛されてい ますすごくこう機種を褒めてくれるいい ところをこうポイントポイントですっごく こう表現力を大きくもう吉田武士みたいな 感じで言うてくれてそれやっぱし僕ら レース終わって帰って見たらやっぱし2回 3回見たくなるような実況ですよね うん5年前には世界で最も長い期間同じ 競馬場で実況しているアナウンサーとして ギネス世界記録にも認定されました陸の 季節に桜が挽回菊の季節にささスター王 です中央競馬の数々の名実況で知られる 杉本清さん今も実況を続ける吉田さんに ついて尋ねる といやもう一言で言えばあれはあのレース 実況の鉄人です よだってその82歳でしょ僕とそのまあ 誕生日は5日ぐらいしか違わないで80を 超えて ねいわゆるその昔と量も全然変わらないし であの滑舌も全然悪くないアナウンサーの 実況ではもうないんですよ体全体で喋って

るっていうかねだからそれがやっぱり 訴えるものがあるっていうか見てる人の 気持ちを引きつけるっていうかねその辺が やっぱりすごいと思うんです よ実は吉田さんは40年ほど前病気で右目 の視力を失 まししかしこのことがきっかけで気づいた ことがあり ます片方の目その片方の目で今一生懸命 頑張ってみようと思って朝の暗い薄 くらがりの中での調教それをじっと見てる と今まで見えなかったものが見えてきた あの機種があの姿勢をした時には馬に余裕 を感じるんやとあの馬がこういう走り方し た時にはもう余裕がないんやというのが だんだん見えてきたような気が固めになっ たことで分かり出したな と思います ね吉田さんが日々の思いを書きとめている ノートそこに はレースを語り たいレースの中に入りたい 自分の喋りに馬がついて くる12全ゲトにりましてりました スター今日も田競馬場には吉田さんの実況 が響き ますいくつまで喋るやとこ言われると 喋れる間は喋りたいこの年齢までまだ現役 でやってるということで頑張らないかんと いう気持ちをお客さんがもし持ってくれた としたらそれはそれなりになんか役に立っ てるかなと思ったりはするわねそういう 意味では幸せやなと思います ねでしたご様でしたござ ましその田競馬場で開かれたイ セレモニー主役は機種でも馬でもなく実況 アナウンサーの吉田勝彦さん ですこの決断をするのに大変時間がかかり ましたの皆さん本当に長い間ありがとう ございましたありがとうござい [拍手] ますファンの夢を載せて繰り広げられる 迫力満点の レースその駆け引きを言葉で彩ることが 実況アナウンサーの仕事 ですをてそして 見番の吉田さんの持ちはまるで芝居を見て いるかのようにレースを描写する10番 バングラそして後方からサバコールが 仕掛けていきます今2等3等4等抜いて アラブのサバコールこれが一気に3番手 から2番手そして先頭に迫っていくなんと サンバコールサンバコールアラブが強い サンバコールがサラブレット完全に一周 するアパレアラブのサバコールそして

は吉田と呼ばれファンに愛されてきまし た吉田さんが引退を発表したのは去年12 月の こと入ってきました引退は重の決断だった と明かしますましたスタートしまし たま64年やってきました18歳の時から けどね9万以上のレースを喋ってきて本当 に自分でこれはと納得できるような喋りが 果たしていくつあるやろそれを考えると ねなかなかこの辞める決心がつか ない 10番のミラクに頭1つのいつの日心から 納得できる実況をしたいと願い続けた吉田 さん経験を重ねるたにその思いが強くなる 一方で時の経過ととにその道のりはより 険しいものとなっていきまし た 去年6月には突然声が出なくなりマイクに 向かうことすらできない日々を過ごしまし たこのまま続けたいという気持ちは持っ てるがもうそろそろやめた方がいいんじゃ ないかなという自分の判断それはやっぱお 客さんの気持ちもうやめたらどうやという 気持ちを持った人がいたとしたらうんもう うやめる方がいいか な吉田さんが実況を引退する日がれまし た やっぱりね64年というのはね長い間 やっぱり頑張ったなと自分でそう思うし 健康に産んでくれた親に感謝という気持ち もね今本当にそう 思うその田姫路競馬場で64年間実況を 続けた吉田 さんいよいよ最後の実況が始まります さあ15場入りましてこれで全波ゲート イン完了スタートしましたほぼ揃った スタート第6競争4歳場シー21組の 1400mです外から果敢に行きます8枠 の10番デスティニープランそして内側 から3番カークソングですがこれは控え ました先手を取ったのは川原10番 デステニープラン第3コーナーからこれ から第4コーナーへと向かいますが前2頭 が並びました馬体を合わせました8枠の 10番デスティニープランなんとか笑うと しますその外から果敢に競りかけていく3 番のカソング松第一の基これが一気に先頭 に立ちましたかわされてしまった10番 デスティニープランそして追い上げてきた のは外1番のイナセレそして間から4番の デライーガ先頭デライーガに変わった かなんとゴールマ内をついて4番出が佐3 番の ソが並んで入っておりますこれはちょっと 一着微妙このゴールと共に湧き上がったの

は吉田さんへの完成でし た泣かせない [拍手] でありがとうございまし た [拍手] ありがとう 最後の実況を終えた吉田さんサインを 求めるファンの列が途切れることはあり ませんでし たやっぱ1番最初にその田姫路で出てくん のは吉田さんがまず1番最初に出てくるの がそのファンのイメージなんで明日から 吉田さんが実況されないっていうことを 想像すると寂しい気持ち ですあのる方本いらっしゃらないんじゃ ないかなと思本当最後は本当に聞けて よかった です64 年間長いといえば長いんですけれども泣た のは今日1日だけです思いっきり泣きまし た皆さんありがとうございます レースを語り続けた吉田 さん実況一筋の64年間でし た さ